物の仕分けや片付けがある程度すすむと、徐々に床やテーブル、壁の様子が露わになってきます。これは、長年掃除をしていなかったガンコな汚れが露わになってくる、ということを意味します。
さあ、どうやって汚れを落したらよいのか、効率よい掃除法やポイントを、わたし自身の経験をもとに考えてみましょう。
汚部屋の掃除は、戦争と一緒。こびりついた汚れを徐々に制圧し、キレイな場所を広げていく戦いです。丸腰ではガンコな敵に勝つことはできませんね。
そこで、お掃除用具を準備することになるわけです。洗剤だけではちょっと足りません。
重要なのは、汚れをこすったりふき取ったりする道具。わたしの場合、使い古しのタオルと歯ブラシ、割りばしが重宝しました。
使い古しのフェイスタオルは、半分に切ると雑巾にピッタリのサイズですし、汚れたらそのまま捨てられます。歯ブラシはたわしやブラシで擦れない細かな部分の汚れ落としに活躍。割りばしは、布やキッチンペーパーを巻き付けて、こびりついた汚れ落としに使います。
そんな、用意しておくと便利なお掃除アイテムをまとめてみましょう。
油汚れや水あか、カビやヌメヌメが混在する水回りは、我が家とはいえ、一瞬躊躇してしまう汚さ。汚れにいきなり触るのがためらわれるときは、キッチンペーパーと洗剤で汚れの上に湿布して、ふやかしてみましょう。
ガスレンジなどの油汚れやお風呂の水あか、カビがひどい場所へキッチンペーパーをのせ、上から洗剤をスプレーするだけ。そのまま10分ほど置いたら、ペーパーごとこすって捨ててしまいます。
まだ汚れが残っていたら、改めて洗剤をスプレーして、雑巾やブラシ、スポンジなどで擦り取ります。
わたしはこの方法で、なんとか水回りの汚れをあらかた落とすことに成功。しかし、レンジフードと換気扇の汚れはなかなか難敵で…この部分だけは残ってしまいました。
ゴミを片付けが進むと、徐々に物で埋まっていた床が見えてきて嬉しくなりますね。しかし、わたしの場合、髪のカラーリング剤の中身が床にこぼれたまま放置していたのを発見してしまい…。なんと、クッションフロアに色が移っていました。
賃貸物件ですし、さすがにまずいと思い、急いでこすってみたのですが…。クレンザーなどでこすると、床に傷がついてしまいますし、洗剤をつけてみてもまったく効果なし。
こればかりはかなり困り、退居時にフロアの張替え代を負担しないといけないかもな…と覚悟を決めました。
掃除をある程度すすめながら、収納しなければならないものの片付けも進めます。
収納は、物の量に応じてしまうスペースを確保し、使う頻度によって場所を決定しなければ、結局元の状態に戻ってしまいます。
しかし、もともと片付けが下手な人が、いくら収納を工夫しようとしても、効率よく進むはずがありませんね。
わたしの場合も気の遠くなるような時間がかかってしまい、結局途中で挫折。収納先が見つからない日用品などが、溢れたまま放置してしまう結果になりました。
徐々に物の仕分けを進め、捨てるものと捨てないものとの区別はついてきたので、玄関に積まれた大量のゴミ袋を捨ててしまえばかなりスッキリするな、と考えていました。
けれど、いざゴミを捨てようと収集日をチェックしてみたら…「あれ?プラスチックは容器プラとその他のプラに分けなきゃいけないの?」「瓶と缶とペットボトルは別の日に捨てるの?」など、細かなゴミの分別ルールが判明。
ペットボトルを捨てられる日なんて、月に2回しかありません…。わざわざクリーンセンターまで持っていく暇もありませんし、玄関からゴミがまったく減らない状態が何日も続き、さすがにゴミの回収は片付け業者に依頼しました。